今週もあと数時間でアメリカ市場がオープンします。
先週までは、アメリカ国内の内需企業や飲食品セクターが買われて、株価復活の躍進を遂げております。
テクノロジーセクターの株価が下落したり相場が値崩れを起こすと、普段はボラリティーの少ない安定セクターに資金が流れ込んでくるものです。
所謂、『リスクヘッジ』にあたりますね。
視覚的にセクター別での動きをみてみると、金が流れている方向性を掴む事が可能です。
上図は10/22(月)で市場オープン前です。つまり10/19(金)の終値で算出されております。
例えば中央最下段のBEVARAGES-SOFTDRINKはコカ・コーラや(KO)やペプシ(PEP)ですが、緑で前日比よりプラスに振れております。
特に右端のELECTRIC UTILITIES⇒アメリカ国内産業がほぼ全面的に買われているのが良く分かりますね。
反対にインテルやアドビ、エヌヴィディアなどのハイテクセクターは真っ赤です。
この様に株価は心理的側面も織り込まれきます。故に『ランダムウォーク』と呼ばれ、先読みしたり誰かの手のひらの上だけでコントロールしたりといった事が難しいのです。
下の図はアメリカ国内の州別で強い産業を視覚化した図です。
一目見てわかる様に、濃い紫色の『ハイテク産業』が多くを占めている事が分かります。アメリカ国内はハイテクで儲けを出している=ハイテクの株価が崩れたら、相場も下落する傾向が強い、という図式が出来上がる訳です。
人の欲望というのは、いつも日常的に口にする食べ物や衣服は当たり前にあるものと自然に意識が薄らぎ、これから迎えるであろうテクノロジーの未来へ想いを馳せる生き物です。
すると何が起こるか?ハイテクに力を注ぐのです。i Phone XS や Pixcel3 ではお腹を満たす事は出来ないのですが、輝かしい未来に人々は想いを馳せるのです。
ですが、これもインフラが整備されていて腹が満たされているからこそ出来る行為なのです。
ハイテク銘柄への投資も良いですが、長期投資を志すならやはり『生活必需品セクター』への投資を粛々と積立するべきではないでしょうか。
ハイテクほどの派手さはまるで有りませんが、間違いなく安定しており数十年後も残っている企業群だと私は思います。
日本株だと生活必需品セクターは高くて購入出来ないものもあります。
単元株制度だからですね。1銘柄で¥300,000超なんてざらです。
でもアメリカ市場には単元株制度なんてありませんから、例えばKOは$42=¥4,700程で1株が購入出来てしまいます。
こういった手軽さ、積立のしやすさもアメリカ株の魅力のひとつだと個人的には思いますね。
今週の相場もどうなるか推し量れませんが、少しでも良い方向へ上振れすると良いですね。