「日本は経済大国・成熟国だ」などとマスコミの報道や新聞記事で見聞きする機会は多いかと思います。
我が国「日本」はGDP(国内総生産)が世界第3位という事は最早誰もが周知している事です。
1位は当然の事ながらアメリカ、次いで2位は中国ですね。 日本もかつては2位であって時期も有りましたが。
日本のGDPは世界第3位。でも別の見方をすると…?
さて、GDPの詳しい計算式や算出方法については凄く奥が深いので割愛しますが、かなりざっくり申し上げるとGDPが向上するには『労働人口の確保→増加』が必ず必要です。
ですが、時事問題として企業の働き手・担い手不足&少子化(将来の人口減少つまり担い手の不足)が既に問題となっています。
労働人口が減少するのだからどうすれば良いでしょうか?
…働き手の生産性を向上させるのが手っ取り早いですね。
実際の現場ではどうでしょうか?
外国人労働者を雇うなり、働き方改革を推進する等の対策を講じていますね。
ですがバブル期の様に、がむしゃらに『24時間働けますか』のご時世でも無いです。
当方も30代前半で所謂「ゆとり世代」ですので、アホらしくてそんなに働きたくないです(笑)
雇用情報もインターネットの発達の恩恵か、悪い情報は直ぐに出回ります。
ブラック企業とも揶揄され、一度貼られたレッテルは簡単に剥がれる事無く慢性的な人材不足へと陥ります。
冒頭でGDPが世界第3位と記述しましたが、あれは国単位での順位です。
では、国民1人当たりまで落とし込んでみるとどうなるでしょうか?
一人当たりの名目GDP順位は、日本はなんと「25位」です!
つまり言い換えると『効率が悪い仕事をしている』という事になります。
マスコミや新聞報道では、『日本はGDP世界第3位!』としか報道されないので、
「かつては2位だったけど3位に甘んじてしまった。でもまだまだ上位に居るじゃないか。」
と安心してしまいがちです。
ですが、総人口の減少が待った無しで進んでいる現状を踏まえると、GDPは間違いなく右肩下がりとなることが眼に見えてしまいます。
本当は一人当たりの名目GDPが現在25位である事を報道する等が必要だと思いますが、どういう訳か分かりませんが眼にする機会は少ないですね…
変わろうとしても企業がそれを抑制する
ここまで分かった事は、『我々日本人は一人当たりが生産性を上げる努力が必要』という事です。
ですが、ここでも問題が生じます。
一人ひとりの個人で何とかしようと奮起しても、企業がそれを抑制します。
純国産の日本企業ほど、変わる事・変革を嫌がります。
もはや国民感情としか言えない程、変革のために一石を投じる行為=危険因子・反乱分子扱いです。
『下町ロケット』を観ていた人なら分かると思いますが、帝国重工の社内で一石を投じた伊丹 大(尾上 菊之助)は部署を追いやられ、左遷されてしまいましたね。
あの描写は日本企業では良く有る事で、決して他人ごとでは無いです。
(当方が勤務する会社にもその様な部署が有ると聞いた事が有ります。
ひたすら書類を整理整頓するだけの窓が無い部屋で勤務らしいです…)
日本という周囲を海に囲まれた島国で、加えて隣国との仲が最高に悪い、そういう事情が有るにも関わらず国内で足の引っ張り合いをしているのでは『下降線待った無し』です。
一人ひとりの行動を心掛ける事は大変重要な事ですが、限界が有ります。
当方の個人的な見解でありますが、『相当難しい=極めて困難』と思料しています。
勿論、先程記述したマインドは常に持ち合わせていますが、いかんせん一石を投じると反乱分子認定されますので、
「会社へは多くを求めず、家族の食い扶持を稼ぎに行く」
という方向性へシフトせずにはいられません。
本当は一人当たりの名目GDPが少しでも向上し、効率良く働けるようになり休暇も増え家族と気持ち良くバカンスが出来る様になれば良いと思っています。
ですが、現状の日本では今後も難しいでしょうね。
参考記事↓