投資を決断する際、様々なデータを分析して実際の投資へ踏み切る事と思います。
通常であれば銘柄毎のIRだったり、決算書だったりを用いて売買を実行される事と思いますが、今回はより俯瞰した視点から考えてみたいと思います。
- GDPから見る、アメリカ経済の強さ
- 各国の成長率ランキング(1995~2015年までの20年間の名目GDP成長率)
- アメリカのGDP成長率(2015年~2018年まで4半期毎)
- 投資先について改めて思うこと
GDPから見る、アメリカ経済の強さ
下の図は、2017年度の全世界における国別GDP比率を可視化したものです。
表で数値を羅列されるよりも遥かに視覚的にすんなり理解しやすいですね。
GDPとは⇒Gross Domestic Product 日本語訳で『国内総生産』の意味です。
自国内での生産活動による商品やサービス等の算出金額から原材料等の中間投入額を控除した付加価値の総額です。
つまり、『その国が1年間にどれだけ儲けられたか』とういことですね。
GDPについてより詳しく考察したい方はコチラのリンク先ページをどうぞ。
上記の図からGDP比率を読み解くと、金額の順に 1位アメリカ 2位 中国 3位 日本…というのが分かります。
かつては日本も2位に君臨していましたが、昨今の中国は目まぐるしい発展を遂げているので、日本が3位に陥落した事は既知の通りですね。
パーセンテージで比率を読み解くと、アメリカは24.4%≒世界の4分の1弱を賄っている事が分かります。
中国の36.8%増し・日本に至っては74.9%増しでアメリカは稼いでいる図式になります。
アメリカ経済の芯の強さ・恐ろしさが良く理解出来ます。
GDPが高いという事は、それだけ国内外でビジネスを展開して収益を上げる事が出来ているという事の証です。
決して国内の需給のみでは成しえない値ですので、当然の事ながらアメリカ国内には世界中からカネが集まっている背景が容易に想像出来ますね。
各国の成長率ランキング(1995~2015年までの20年間の名目GDP成長率)
2015年までの成長率について、ここで考えてみましょう。
日本は残念ながら諸外国の中で最下位、つまり『成長衰退国』なのです。
この傾向は2018年現在になっても変わる事は無く、実質GDPはマイナスの一途を歩んでいます。アメリカもこの時は世界平均と同水準と表記されていますが、元々の母体が巨大国家な為中国の様に爆上げは有り得ません。
2018年現在もこの『成長率』は日本 - アメリカ・中国間で大きく乖離し、差は更に広がっていると容易に想像出来るでしょう。
最近身の回りにある物が、日本製が少なくなったと思いませんか?
携帯電話はかつてNECや京セラでしたが、今はアップル・グーグル、通販のアマゾン、テレビはLG、パソコンもかつては富士通やNECが主流でしたが、今はレノボやアップルなどに置き換わっていっています。
日本国産の製品で目に付くのは、車と一眼レフカメラくらいでしょうか。
半導体も東芝がウェスタンデジタルへ、シャープは鴻海へと変わっていっておりますので、車・カメラ事業が崩れたら日本はいよいよ拙いと危機感を個人的に抱いております。
アメリカのGDP成長率(2015年~2018年まで4半期毎)
アメリカ国内の名目GDP成長率についてまとめたグラフです。
2015年~2018年まで確実右肩上がりで収益を増やしてきた証だと判断出来ます。
一目瞭然ですね。
投資先について改めて思うこと
GDP成長率を俯瞰してみると、日本とアメリカのどちらへ投資すべきか改めて認識させられますよね?
勿論アメリカへ投資です。
投資家にとって重要な事は『成長見込みが有るか』です。
負けない投資=低ボラリティを追い求めるのもとつの手法ですが、多くの投資家は資産を増やす事が目的なので、自ずと成長市場・銘柄へ眼をつけるものです。
日本は果たして、その成長市場と呼べるでしょうか?
私は『否』だと強く思います。
日本株への投資はもはや、『投機』に寄っているとさえ思っておりますので、日本国内へ住んでいるにも関わらず興味すら有りません。
アメリカ市場が下落相場となった先週は過去のものとなり、明日の日本時間PM10:30からアメリカ市場が幕開けします。
この土日がリセッションとなったのか、引き続き下落傾向となるかは私一人では推し量れませんが、投資先は今後も継続してアメリカ市場としていくべきなのは間違いありません。
下落相場にもめげず、コツコツと長期投資・配当金再投資を継続して、未来の自分が幸せになるのを描き続けましょう!!