国内市場について
日本国内における世界へ誇りを持って言える代表的な事業に自動車生産が有ります。
国内だけでも、トヨタ・日産・ホンダ…と誰もが知っている企業を上げられるでしょう。
日本国内では、国内市場の約95%程が国産メーカーでシェアが保たれております。
メルセデス・ベンツやBMW等はわずか5%程にしか入らないと言われています。
正規ディーラーで新車を販売する理由
新車を購入するとすれば何処で買うのが一般的でしょうか。
…自動車メーカーの正規ディーラーですよね。
実は、各正規ディーラーはメーカーとは別の会社ですので、メーカー側からすればお客様と言えます。
そのお客様=正規ディーラーから新車を購入する仕組みとなっています。
新車にも当然の事ながら、希望小売価格が設定されています。
メーカーから正規ディーラーが仕入れして販売する事になるので、メーカーは「原価の○○%乗せ」で正規ディーラーへ卸し、正規ディーラーは「希望販売価格の○○%値引き」でエンドユーザーへ販売する事で正規ディーラーの儲けが出る仕組みとして構築されています。
メーカーとしても沢山生産して出荷すれば、出荷台数=売上台数としてカウント出来ますので、良い広告材料となります。
ほとんどの正規ディーラーへはメーカーからの割当ノルマが課せられているので、売れない場合は当然ディーラーの一時保管車庫へ在庫が溜まっていきます。
すると、ディーラーは「決算月!!」等とキャンペーンと称してさらなる値引きをして販売する事となります。
それでも売れなかった新車の行方
それでも売れなかった新車はどうなるか…答えは中古市場へ流す事になります。
いわゆる『新古車』というやつです。
新古車が溢れかえると中古市場はどうなるか… 勘の良い人なら直ぐに分かるかもしれませんが、「その車の中古市場価値が下落する」という訳です。
中古市場というのは業界のプロしか居ない世界で構成されており、しかも世界中の市場動向と密接に関係しています。
ですので、先物取引の様な色合いが強いので、とても素人には動向を読むような事が容易では有りません。
つまり、『その買おうとしている新車には、既に中古市場の動向・価値が織り込まれている』という事が言えます。
もっと分かりやすく言えば、『新車は購入した時点で値落ちする』という事です。
これが「自動車の新車を買うべきではない理由」です。
新車の値下げ率を踏まえた上で起こすべき行動とは
具体的な数字で表すと、大凡の車種で新車として陸運局へ登録を掛けた時点で、『約10〜30%は値下がる』というのが一般的です。
余程の思入れが見いだせない限りは新車での購入は避けた方が無難と言えます。
狙うとすれば「新古車」が良いでしょう。
理由は、お値打ち価格にも関わらず新車保証が継承されており、走行距離もほぼ皆無だからというメリットが有ります。
デメリットとしては、好みのメーカーオプションを選択出来ない事くらいでしょうか。
自動車は乗り物ですし、動産の中では一番高額な部類へ割当出来ます。
家計の中でも組み込んで考えた場合、一番悩む部類です。
終わりに一言
最後にひとつ、ディーラーとしては新車を一番優先的に売りたいのでその点をお忘れなく。
ディーラーはメーカーからの割当台数を目標達成するとバックマージン(報奨金と思って下さい)を獲得出来ます。
これが結構な良い金額なので、ディーラーの営業マンは必死になって販売しているのです。
上記の様なカラクリも良く熟慮した上で相対するべきと当方は考えます。
自動車は生活環境をガラッと変える力を持っていますので、一概に株式市場や投資と同じ様に考えるのは難しいですが、投資(購入した自動車)が、行く行くは値上がりする(売却時に値上げして売れる)という事はほぼ有り得ません。
そういった観点も踏まえて、新車・新古車・はたまた中古車(ここでは敢えて中古車には触れませんが)のメリット・デメリットを自分なりに良く考え、他人の意見も参考にしながら自動車購入の決断へ繋げたいものですね。
自動車関連の過去に書いた記事です↓
良かったら読んでみて下さい。
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