投資で家族の未来を考える

投資活動を通じて、自身の幸せに追求と家族の未来について考えるブログ。日々の運用日誌・備忘録も兼ねて継続中。

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ADR+NISAは果たして本当にお得なのだろうか

先日アドビ(ADBE)を売却したので、約¥100,000程のキャッシュが捻出出来ました。

この資金+毎月の少額増資をベースに、掲題の事を色々調べていたのですが、果たして本当にお得なのか疑問が湧きました。

自身の備忘録も兼ねて記述していきます。

 

 

そもそもADRとは?

ADRとは、正式名称だと『American Depositary Receipt』= 日本語名称では『米国預託証券』です。

一つ例を挙げて説明しましょう。

私の様に日本国在住者が、イギリスのA銘柄を買い付けしようとしても国内の証券会社経由で直接現地のA銘柄を買い付け出来ない取り決めとなっています。

証券会社の説明サイトでは『現地規制の為』と記述が有ります。

では、どうやって購入するか…

アメリカの証券取引所経由で購入する事となります。

詳細を記述しますと、

A銘柄が普通株を発行→現地証券取引所へ上場→アメリカのB銀行がA銘の株式を買付し、現地銀行で保管

        

B銀行が現地銀行で保管されたA銘柄に対する預かり証を発行する→B銀行がA銘柄のADRを発行しアメリカ市場へ上場準備→上場審査に結果、アメリカの証券取引所にて取引可能となる

 

こんな流れです。

上記の流れからお分かり頂ける通り、アメリカ国外で活躍する相当優秀且つ大規模な会社のみがアメリカ市場へ出回る事となります。

現地のマイナーな銘柄はそもそもADRでは買えないという訳ですね。

ADRを活用するメリット

ADRを活用する最大のメリットは、配当金を受け取る時に課税される税を抑える事が出来ることです。

通常、アメリカ株から配当金を受け取る際には、

配当金 = アメリカ株配当税率10% - 日本配当税20.315% の税引後金額

を受け取ることになりますね。

ADRを活用すると、例えばオイルや燃料で有名なBP(BP)の場合だと、本社所在地=イギリスなのでアメリカの税率:10%の影響を受けず、イギリス現地と取り決めした税率が適用されます。

※イギリスの場合、税率:0%

これにNISA口座を開設して活用すれば、配当金を実質無税と抑えることが出来ますよね、理論上は。

お得じゃん!とこの時まで思いました。

ADRのデメリット

お得に見えるADRにもデメリットは有ります。

主なデメリットとして挙げられることは、

 

  1. 優良銘柄故に人気が有る事から、株価が割高となる傾向。

  2. アメリカ以外の本社所在地での地政学的リスクを被る可能性。

  3. ADR銘柄を自分の証券口座にて保管し続ける為に管理手数料が掛かる可能性大。

 

1.についてはメリットでもあり、デメリットでもありますが仕方無い事を割り切りましょう。

 

私の中で引っかかったのは2.についてです。

最近の動向ですと、イギリスのEU脱退期限が間近に迫っている事が大きなトピックスでしょうか。

他に例えばインドの銘柄を買う場合であれば、インドの経済情勢も政治事情も考慮した上で決断する必要が出てきます。

特に1.の通りアメリカ市場で上場してくる企業ですから、現地の株式市場でもそれなりに影響力を持つ企業群です。

良い時は儲かりまくるかもしれませんが、悪い時はとことん悪くなる…そんな事情も汲み取る事も出来てきますね。

 

3.の管理手数料が掛かる可能性大についてはメリットを享受する代償とでも言えますね。

私は楽天証券をメインで利用していますが、同証券会社の場合は、配当案内時にADR手数料の項目が無く、『申告用国外税率』へまとめられていると調べていくと分かりました。

他の証券会社の場合は、『ADRテスウリョウ』等として別項目で徴収されているケースも有るようです。

しかも手数料は銘柄毎に個別で異なる事から、証券会社へ確認するか自身で調査した上で買付けの判断が必要となります。

ここまでのまとめと自身で思うこと

ADRを活用すれば場合によってはアメリカ株税率:10%→0%へ出来る事が分かりました。

プラスしてNISA口座を開設して買付けし保有し続ければ、日本国税:20.315%も無税と出来ます。

つまり、実質税金:0%として抑える事が可能な訳です

管理手数料は、詳しく調べないと何とも言えませんが、$0〜0.125程の範疇とのことなので微々たるものかもしれませんね。

制度の仕組みを最大限活用した手法は素晴らしいと感銘すら受けました!

 

ですが、最近の政治的動向を考慮すると、どうしてもイギリス・中国(香港)の企業を買付けするのはどうなのか?とも思いますし、インド・ブラジル・シンガポール・オーストラリアの企業についてはまだまだ知識不足だし…といったところで悩んでいます。

 

誰かの格言で、「自分の良く分からないものには手を出すな」の通り、及び腰な状況です。

本日時点では、株価が12月暴落以前に回復しつつ有ります。つまり買付けムードが強まっているという訳ですから、キャッシュポジションをキープしつつ次の下落の機会を探る or 流れに乗って買付けする のどちらかだと思っています。

取り敢えずNISA口座だけは開設しておこうかな…。