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BlackRockがGaslogを買収報道について

この画像はタイトル画像でBlackRockがGaslog買収報道についての記事です。

こんにちは、タケヨーです。

世界最大の資産管理会社であるBlackRockが、LNG船舶会社であるGasLogを買収すると報道有りました。

私も「何故、資産管理会社がLNG船舶会社を買収?」と思い、色々と調べていくうちにBlackRockの戦略が見えてきましたのでシェアさせて頂きます。

Gaslog側の見解とお金の動き

先ず買収先はBlackRockで、部門はグローバルエネルギー&パワーインフラストラクチャーチーム(以下GEPIFチーム)になります。

買収に伴うGaslogの発行済み普通株のすべてを、普通株1株あたり現金 5.80 ドルで取得とされています。

BlackRockは、2021年2月19日時点でのGaslogの普通株の終値に対して17%のプレミアム、過去30日間のGasLogの普通株の出来高加重平均株価に対して22%のプレミアムを表していると述べています。

取引が完了のち特定の株主がGaslogの発行済み普通株式の約 55% を継続保有、BlackRockが残りの 45% を保有することになります・

この買収に際してGaslogの普通株式は、ニューヨーク証券取引所から上場廃止となります。

また、この買収についてGaslogの会長:Peter G. Livanos氏は以下の様に見解を述べていました。

「この取引は、GasLogにとって変革的な次のステップであり、株主に自社株に対する即時かつ相当なプレミアムを提供し、現在公開株式市場に存在しない成長資本へのアクセスを可能にします。」

「安全性、持続可能性、運用の卓越性という共通の価値観を考えると、経営陣を理想的に補完するブラックロックのGEPIFチームと提携できることを嬉しく思います。BlackRock の GEPIFチームには、当社のようなエネルギー インフラストラクチャ ビジネスのサポートで成功した実績があります。オフショアとオンショア、顧客、および融資関係の従業員は、このパートナーシップの多くの実質的なメリットを享受できると確信しています。」 出典:gcaptain.com

尚、GasLogの優先株とGasLog Partners LP (NYSE:GLOP) の株式は影響を受けず、ニューヨーク証券取引所で継続取引されることが決定しています。

BlackRock側の見解

GEPIFチームの責任者:Mark Florian氏は以下の様に見解を述べました。

「Gaslogの世界クラスの経営陣と提携し、最新の効率的な船団を通じて、特にアジアで高まる世界的なLNG需要に対応する同社の強力な能力を促進できることに興奮しています。」
「天然ガスや石炭やその他の燃料からの再生可能エネルギーなど、より環境に優しいエネルギー源への世界的なシフトが続く中、主要なエネルギー企業との長期契約に支えられ、世界のエネルギーを支えるインフラ事業に投資できることを嬉しく思います。」  出典:Blackrock.com

資産管理会社が何故、LNG船舶会社の買収を行ったのか

BlackRockが何故LNG船舶会社を買収したのか、初見で?と私はなりました。

理由を調べていったところ、最近流行りのアレに辿り着きました。

それは「サステイナブル投資 = ESG投資」でした。

同社は特にアジア地域に関してより拡充を図っていく様子で、「アジアはESG投資を世界規模で推進していく上では要石」と捉えています。

ESGやSDGsは最近流行りの風潮

スターバックスが紙のストローへ切り替えたり、日清食品のカップヌードルでフタを止めるシールが廃止となって新設計のフタへ切り替わったりと、プラスチックの使用を削減する動きが増加しいています。

BlackRockがLNG事業に投資する理由は脱炭素・石炭 = カーボンニュートラルがグローバルに加速すると見据えているからでしょう。

カーボンニュートラルの枠組内で石炭と原子力だけでは、到底世界のエネルギー需要を賄えず、地球環境へ比較的優しいLNGガスの使用量増加が見込まれます。

そこを見据えてBlackRockはGaslogを買収したのでしょう。

シンガポール投資会社Temasekと脱炭素化投資でパートナーシップを開始

シンガポールの投資会社:TemasekとBlackRockは、「Decarbonization Partners = 脱炭素パートナー」というパートナーシップを確立することに合意したことを発表しました。

このパートナーシップは2050年までにゼロ水準達成とすべく、世界的な取り組みを加速するための脱炭素化ソリューションの推進に焦点を当てた、一連の後期段階のベンチャーキャピタルおよび早期成長のプライベートエクイティ投資ファンドを立ち上げることになります。

本パートナーシップは、複数のファンドへ投資するために合計6億USドルの初期資本を投入する予定とのことです。

ファンドは長期的且つ持続可能な財務リターンの獲得を目指す一方で、ESGやSDGsへ賛同してくれる投資家から第三者の資金調達を目指します。

資金調達目標は一先ず10億USドルを調達目標として設定しています。

両社は「気候変動が重要な投資機会をもたらす」という信念を共有しており、両社の非公開市場における専門知識を組み合わせて二酸化炭素排出量の削減を目指し、潜在的に排除する企業と実績のある技術へ投資を行っていきます。

BlackRockの会長兼最高経営責任者:Larry Fink氏はパートナーシップ締結に対して以下の様に述べていました。

「私たちの経済を変革する脱炭素ソリューションとテクノロジーは、規模を拡大する必要があります。そのための重要な目標を達成するには、忍耐強く良く管理された資本が必要です。このパートナーシップは、気候ソリューションを独立した資産クラスとして定義するのに役立ちます。これは、私たちの共同ミッションにとって不可欠であり、ネットゼロへの移行によって生み出された歴史的な投資機会でもあります。」 出典:Blackrock.com

Decarbonization Partnersファンドは、新電力・新エネルギー・スマートグリッド・バッテリーストレージ・EV・ADAS/AD及びこれらを製造するファシリティ等を対象とする初期段階の成長企業へ焦点を当てて民間資本を投入します。

今回のまとめ

  • BlackRockがLNG船舶会社であるGaslogを買収
  • ESG投資とSDGsの貢献・達成が有り、同時にLNG使用機会の増加を見据えたGaslogの買収が主な理由
  • Temasekともカーボンニュートラルに対してパートナーシップを締結
  • ESG/SDGs関連へ民間資本の投入を行っていくことを考えている