こんにちは、タケヨーです。
セルインメイ(Sell in May) = 5月に売れという格言です。
株式投資の中で古くから伝わる言葉で、直近の暗号通貨大暴落でも良く聞こえて来る様になりました。
私も楽観主義者なので、「セルインメイなんて、起きてもトランプ政権下時の大暴落に比べたら大したこと無いよ、きっと」と、考えていました。
結果的に株式投資ではなく、暗号通貨界隈がどちらかというと大暴落したので、これも立派なセルインメイにカテゴライズ出来ると思っています。
やはり、歴史は繰り返すとか、古くからの伝承は軽視しないことに限るというのは肝に命じておくと共に、改めて知っておく必要が有ると感じました。
歴史の中で起こった事象(バブル)と、格言について振り返っておきましょう。
チューリップ・バブル
今ではチューリップは、ホームセンターで¥100も出せば買えます。
小学生の頃に学校の授業での一貫で植えたことも有る方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなチューリップ・バブルは今から400年前にオランダで起こりました。
下記のグラフを見れば一目瞭然、完全にバブルです。
グラフはチューリップの先物価格で、6週間で約1/10まで価値が下がったと言われています。
しかも暴落は突如として前触れ無く発生したとも言われており、昨今のリーマンショックや日本のバブル景気の様に、いわゆるトリガーとなる様な要素が一切無かった点も特徴的です。
近似的な観点だと、やはり暗号通貨の大暴落が近しいかな?とも個人的には感じています。
いずれにしても、渦中にいる時というのは人は盲目になります。
落ち続ける銘柄を眺め続けられる程、人間誰もが強者では有りません。
先物取引や信用取引はよほどの後ろ盾や財務的余裕が有る場合は別ですが、個人投資家レベルでは取り組むべきでは無いと私は考えています。
卵は一つのカゴに盛るな
有名は格言で、分散投資を推奨する意味合いで用いられます。
卵を一つのカゴに盛ってしまうとそのカゴを落とした場合、全部の卵が割れてしまうかもしません。
ですが複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としてしまいカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずに済むということを表しています。
「全集中」して良いのはアニメの作中内だけにして、分散させることが負けない投資スキームを構築すると同時に、ある種の大人の嗜みだとも感じています。
リスクと積極的に向き合う意味でも、分散投資のスキームは構築しておくべきと捉えています。
近年はETFも発展してきているので、VOOやVTIに投資すれば卵を1つのカゴに盛る様なことはそれだけで回避出来ますね。
温故知新
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』というビスマルクの名言があります。
未来を的中させることは困難ですが、過去の経験則からある程度の道筋や方向性を割り出すことは可能です。
私も最近は新しい書籍よりも福岡市の総合図書館へ通って、決して最新では無い本を読むことが好きになりました。
デジタルで行える投資は、コンマ1秒で売買注文を出すとか、決裁スピードをハイスペックPCで賄うこととか、AIを駆使して銘柄分析というとても私達個人投資家レベルでは取り組めない分野のことです。
私達個人投資家は、未来を知ることよりも過去起こった歴史を知ることで、未来に起こり得る事象を出来る範囲で予測することに尽きると思います。
温故知新をテーマに、積極的に過去を学んでいき自己防衛を図っていきたいものです。