こんにちは、タケヨーです。
世界の軍事費は、2019年時点で1兆9,000億ドル(204兆円)と報道されています。
特に米国・中国・インドの3国で多額の費用を計上している状況です。
いずれも核兵器保有国で、我が国日本は地理的にもいずれの国からも導線上に位置しているので、核戦争が起きようものなら一発アウトでしょう。
特に米国だけで7,320億ドル(約79兆円)と、およそ4割近くを占めていることになります。
世界最強の軍事力を誇る米国ですが、その中で特に有名な防衛関係の王道銘柄を今回紹介します。
ロッキード・マーティンだけではない
早速一覧を観ていきましょう。
Company name | Ticker | Price($) | YTD(%) |
---|---|---|---|
Lockeed Martin Corporation | LMT | 344.64 | -17.55 |
Northrop Grumman Corporation | NOC | 294.76 | -22.42 |
General Dynamics Corporation | GD | 145.94 | -19.61 |
Raytheon Technologies Corporation | RTX | 68.41 | -24.41 |
Leidos Holdings, Inc. | LDOS | 102.44 | +3.47 |
YTD = 年初来で換算すると、Leidos Holdings, Inc. 以外は全てマイナスです。
防衛関係は米国の政治的動向で変動しますし、コロナ禍の影響も受けています。
ロッキード・マーティンで言えば、「変異型のコロナウィルス蔓延でF-35の商談が遅れているのでは?」といった見方まで一部ではされているようで、少なからず影響しているのでしょう。
以下からは上記5銘柄の企業概況を簡単に紹介していきます。
Lockeed Martin Corporation
皆さんお馴染みの米国最大手軍用機製造メーカーです。
米国政府向けの売上が約7割を占めており、我が国の自衛隊でもお世話になっていますので既にお馴染みです。
F-35 Lightning Ⅱ・F-22 Raptor等のステルス戦闘機が特に有名で、その他に軍事情報システム・ミサイル防衛システムと兎に角総合的な情報通信サービス開発も手掛けています。
最近では宇宙軍の軍備拡張について米国へ協力を示しており、需要は底堅いことから保有し続けてもまず間違い無い銘柄のひとつ
と言えるでしょう。
Northrop Grumman Corporation
『ノースロップ・グラマン』と呼びます。
米国政府向けの売上が8割を占める国防大手で、軍需産業としてはロッキード・マーティン・BAEシステムズ・ボーイングに次いで世界で第4位の売上を誇ります。
有名どころの戦闘機ではB-2で、いわゆる「ステルス爆撃機」を思い浮かべて頂ければ良いかと存じます。
※平べったい戦闘機で、映画:シン・ゴジラにも登場しました。
General Dynamics Corporation
宇宙防衛産業・造船業・情報エレクトロニクス技術産業が主力で、軍需産業の中では先のNorthrop Grumman Corporationに次いで世界第5位の売上を誇ります。
M1エイブラムス戦車やGulfstream・原子力潜水艦:ノーチラスを開発したのも同社で、歴史有る老舗企業の1つとも言えます。
Raytheon Technologies Corporation
かつてはRatheon Companyという企業名称でしたが、2020年4月にUnited Technologyと合併して、同企業名へと変わりました。
トマホークミサイル・パトリオットミサイルを開発したミサイル製造では世界トップのメーカーです。
売上高・時価総額ともに軍需産業ではトップクラスで、収入元の多くを米国政府の軍事予算から請け負っている企業でもあります。
Leidos Holdings, Inc.
『レイドス・ホールディングス』と呼びます。
米国国防省向けにサイバーセキュリティソフトを手掛け、航空管制塔向けのシステムも手掛けています。
上記4社とは異なり間接部門の色合いが有りますが、他国からのサイバー攻撃が日増ししている状況を鑑みると、デジタル要素のディフェンスも重要な要素と考えられます。
航空機製造メーカーや空輸関連企業が相次いで売上減と報道される中で、管制塔関連の同社ですがYTDではプラスへ転じている点を鑑みると、底堅いなと感じています。
国防費は毎年増加している
上記の5社について今回紹介しましたが、国防費は我が国:日本のみならず世界中の国で毎年増加しています。
米中の睨み合いが1番要素として大きく、そこから波及して各国の軍備拡張が展開されています。
軍備費が嵩むことは決して素直に喜べることではないですが、私達が日常を平和に過ごすには確実に必要な要素でもあると言えます。
中国の動きは不気味ですし、警戒感を募らせるのは仕方ないことですが、国防はもはや地上戦のみならず宇宙にまで波及している点についても、今後もまだまだ成長産業と言わざるを得ないと個人的には感じています。