こんにちは、タケヨーです。
2021/01/01〜01/03までは米国市場が休場ですので、世界各国の市場についてファンダメンタルアナリストからはどう見えているのか、興味深い指標が有りましたのでまとめてみます。
私のメイン相場である米国は?私達が住む日本は?世界中の第三者から俯瞰して観られた場合、どう観えているのかを考察していきましょう。
PER・配当利回り・PBRの3要素から考察
早速主要各国のデータを一覧にして考察していきます。
以下がそのデータです。
Country | PER | Dividend Yield(%) | PBR |
---|---|---|---|
USA | 29.1 | 1.6 | 3.8 |
Japan | 25.3 | 2.3 | 1.2 |
UK | 38.9 | 3.6 | 1.4 |
China | 13.0 | 2.5 | 1.3 |
france | 43.7 | 1.9 | 1.6 |
Germany | 29.7 | 2.6 | 1.5 |
Canada | 27.4 | 3.2 | 1.7 |
India | 35.6 | 1.3 | 2.8 |
Brazil | 32.3 | 3.2 | 2.1 |
Russia | 11.2 | 7.7 | 0.8 |
Aisa-pacific | 24.3 | 2.5 | 1.3 |
Europe | 31.1 | 206 | 1.6 |
Emerging Markets | 18.2 | 2.8 | 1.6 |
Africa | 17.4 | 3.3 | 1.8 |
World | 26.3 | 2.2 | 2.1 |
PERで観ると、China・Russiaが他国と比較して割安感がデータから読み取れます。
Dividend Yield = 配当利回りですが、実際に対象国へ投資した場合『この利回りくらいは価値がある』程度で考えて頂ければと存じています。
ここでもやはりRussiaが突出しています。
7.7%の配当利回りといえば、かなり「魅力的な銘柄」と眼に映ると思います。
但し、ボラリティに関して考えればそれ相応の覚悟はしておく必要があるでしょう。
Chinaは現段階で考察すると「PER目線では割安だけど、配当利回りはJapanと遜色無いな」と読み取れます。
つまり、投資対象として観れば頭打ち感でどうしても観てしまいます。
最後に、PBR目線で考察してみましょう。
PBRの目安について
PBR目線で観る前に、PBRの目安について注釈します。
PBRの目安についてですが、「1倍」が先ずは大前提とした目安となります。
※1倍が一般的には「底」とも言われています。
PBRが1倍よりも大きい = 株価がその対象の1株当たりの純資産額よりも高い→つまり株価は割高と判断出来ます。
逆にPBRが1倍よりも小さい = 1株当たりの純資産額は株価よりも高い→株価は割安と判断出来ます。
PBR目線で考察してみる
本題へ戻ります。
USAはPBR:3.8なので「割高」と判断出来ます。
対してRussia:0.8と「割安」と判断出来ますね。
因みに我が日本国:1.2と可もなく不可もなくといった数値で判断されています…
何だかちょっと寂しいような気もします。
総合的に判断した結果
今回の指標を総合的判断した結果、Russiaが『今後投資していくには適した国』とデータ上からは判断出来ました。
但しこのデータには、地政学的リスクが充分に考慮されていません。
とはいってみたものの、新型コロナウィルスの蔓延やBrexit・経済格差の拡大・環境問題等、様々な要素が絡んでくるので一概に判断出来ないところも難しい部分では有ります。
投資に際しては最後の決めては自身の決断と丁半博打にも近い感覚が多少なりとも必要、だと私は個人的には感じています。
丁半博打の結果が1秒後に分かる訳でも無く、半年〜十数年先にならないと分からないかもしれないところが辛抱のしどころでもあります。
中国に関しては、人工比率ウェイトが大きく市場も拡大傾向で覇権を虎視眈々と狙っていますが、「割安だけど利回りも悪い」観点から、投資は見送ろうと今は考えています。
どうしても投資したくなったらETFを介して投資すれば、多少は個別株のボラリティや地政学的リスクも軽減出来る筈でしょう。
米国は割高と判断されていますが、人工比率ウェイトや今後も世界市場を牛耳る存在で有り続けることは揺るぎない事実です。
今後も継続して米国株へ資金を投じていきたいと考えています。
最後に1つだけ。
くれぐれも投資は自己責任の範疇で取り組みましょう。
本年どうぞも宜しくお願いします。
*1:Data Source : https://www.starcapital.de/en/research/stock-market-valuation
*2:Asia-Pacific : アジア太平洋地域
*3:Emerging Markets : 新興国市場