こんにちは、タケヨーです。
AT&T(T)が先日、大きく買われて寄り付き前の『Bloomberg Market The Open』でもピックアップされておりました。
その事について、考察してみます。
大きく買われた理由
アメリカ証券業界におけるフラグシップヘッジファンド『Elliot Management(エリオット・マネジメント)』が、AT&Tの$32億分の株式を2021年末までに倍増する可能性があると明らかしました。
その後、AT&Tの株式は先日の寄り付きから急騰しました。
Elliot Managementってどんな会社?
私もアマチュア個人投資家の端くれですので、業界についてはまだまだ知らない事の方が多いです。
そもそも今回報道で上がった、Elliot Managementってどんな会社なのか?を調べてみました。
Elliot Managementはアメリカの投資管理会社で、世界最大の活動家基金としても名を馳せているそうです。
同社は設立当初から、投資家へ平均14.6%リターン(利回り)で利益を提供している凄腕ヘッジファンドなんだそうです。
凄いですね。確かS&P500の平均リターンで10.9%だったと記憶しております。
それを上回るとは、恐るべしですね…
現在、340億米ドル以上の運用資産を保有しています。
Elliot Managementの成り立ち
同社は、アメリカのヘッジファンドの旗艦であるElliot Associates L.PとElliot International Limitedの管理関連会社として機能しています。
創設者はPaul Singerです。
2015年第1四半期の段階で、同社のポートフォリオは$80億を超えると公開されております。
また、2009年までは同社のポートフォリオの3分の1以上が、通常破産または破産に近い企業の負債にある不良証券(いわゆるジャンク債の様なもの)へ集中していました。
その事から、同社はハゲタカファンドとしても広く知られていました。
Elliotの報道後、AT&Tの株価推移は?今後の展望をどう考えるか?
Elliot Managementの報道を受けて直後の相場は勿論のこと、9/13までの大引け時点まで株価推移は高まりました。
従来AT&Tでは$36前後を行ったり来たりしており、それよりも前はタイム・ワーナー社の巨額買収問題等が株価へ織り込まれて$30を下回ることも有りました。
それが、いまや同社は投資関係の媒体各社から社説まで掲載される程の注目銘柄へと返り咲きをされました。
Wall Street JournalのMarket Watchで今後の株価展望等について社説が掲載されました。
また、今後の展望を考えるにあたって、Elliot Managementの発言が気になります。
同社はAT&Tの株価を$60まで戻したいと買い増しの際に書簡へ記入されていました。
つまり、下記の過去株価推移で好調であったところまで戻したい意向があるという風に捉えられます。
AT&Tの株価が現状の$38前後から$60まで、つまり157%増しになるとは到底想像出来ませんが、Elliotがそうしたいと発信した以上は、展望を見守りたいと思います。
暫くはAT&Tへの注目が株式市場ではされ続けるでしょうね。