主題の通り、アマゾンが世界第1位で次いでアリババが世界第2位の売上を誇ります。
私達日本人はアマゾンの方が馴染んでいて良くお世話になっていると思います。
アリババは私もEC業界に身を置いている訳ではないので、正直良く分かりません。
ただ、勢いが凄いという事だけは売上高から判断しても感じ取れます。
アリババ・アマゾンの企業情報
会社名 | アリババ・グループ・ホールディング(阿里巴巴集団) | アマゾン・ドットコム |
---|---|---|
英文社名 | Alibaba Group Holding Limited | Amazon.com, Inc. |
ティッカー | BABA | AMZN |
創業年 | 1999 | 1997 |
決算月 | 3 | 12 |
本社所在地 | Hong Kong | Washington, D.C |
従業員数(人) | 101,550 | 647,500 |
分類セクター | Services | Services |
分類産業 | Specialty Retail, Other | Catalog & Mail Order Houses |
市場名 | NYSE | NYSE |
採用指数 | - | S&P500 |
配当年数 | - | - |
配当性向(%) | - | - |
年間配当金額($) | - | - |
以下の数値算出月 | 2018/03 | 2018/12 |
決算方法 | 連結 | 連結 |
総資産(百万USD) | 717,124 | 162,648 |
自己資本(百万USD) | 368,823 | 43,549 |
自己資本比率(%) | 51.43 | 26.77 |
1株当たり株主資本(USD) | 143.40 | 88.69 |
PER(倍) | 49.87 | 94.62 |
売上高(百万USD) | 250,266 | 232,887 |
営業CF(百万USD) | 125,171 | 30,723 |
投資CF(百万USD) | -83,890 | -12,369 |
財務CF(百万USD) | 20,359 | -7,686 |
フリーCF(百万USD) | 14,385 | 17,296 |
両者の共通ポイントと相違点
ここでは両者のサービス詳細について記述致しませんが、両者とも素晴らしいサービスを展開していることは周知の事実ですね。
まずは、1株当たり株主資本を見てみましょう。
1株当たり株主資本は会社の安定性を見る指標として使われ、通常はその数値が高ければ高いほど、安定性は高いと判断出来ます。
アリババ:$143.40に対して、アマゾン:$88.69と公表されています。
ここだけ見ると、アリババはアマゾンより安定性に優れていると判断出来ますね。
PFRを見てみましょう。
アリババ:49.87倍に対して、アマゾン:94.62倍です。
アマゾンの方が割高、アリババは割安と判断出来ます。
次に、売上高に注目します。
アリババの方がアマゾンよりも少々上回っています。
単純にですが、売上高÷従業員数で試算すると、アリババの方が従業員数が少ないので、『稼ぐ集団』と捉えられます。
営業CFでは、約4倍の開きが見受けられます。
それに比例してか、投資CFのマイナスが両社とも計上されています。
これは『両社とも設備投資や新規事業設立などにお金を掛けまくっている』と捉えられます。
設備投資の加速=さらなる成長の架け橋と言えますので、ココは両者とも健全と言えるでしょう。
※日本企業も内部留保などせずに見習って欲しいものです。
ここまでをまとめると、
- 1株当たり株主資本の観点から捉えると、アリババの方が安定性に優れる
- PER面から捉えると、アリババの方が割安
- 売上高はアリババの方が少々上回っている
- 営業CFについて、両社間で約4倍の開きが有る
- 両社とも、投資CFはマイナス計上だが、つまり設備投資等を行いまくっていると言える
- フリーCFに遜色は無く、健全な事業運営という印象
地域別の売上高はどうか
地域別の売上比率をグラフで比較すると下記の様になります。
アマゾンはバランス良く世界展開しており、投資家的観点からすると「リスクヘッジ出来ている」と言えますね。
対するアリババはどうでしょう。
中国一択です。
急成長目覚ましい中国市場で、競合他社と切磋琢磨しながら急成長したという事は評価出来ますが、他地域への世界展開はしないのか?中国経済・景気が停滞したらどうなる?とも考えられますよね。
両社の相違点はココにあると私は思います。
最終的にどちらが優位とかは無い
株価推移を見ると、
- アマゾンは右肩上がりのキレイな推移
- アリババは乱高下しているものの右肩上がり
つまり、アマゾンは長期投資も視野に入れられるがアリババは短期売買の方が当面は有利と言えるのではないしょうか。
各々の投資家の性質・スタンスに合わせて売買すれば良いですが、私ならやっぱりアマゾンですね…
アリババが世界展開するとなれば、買付けしても良いかな?…とも勝手ながら少々考えています。
今後アリババも注視しながら投資ライフを送っていきます。
アマゾンについても過去に記述しましたので、ご参考に見て頂けると幸いです。
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