季節の移り変わりは早いもので、ついこの前まで『過去最高の猛暑』と頻繁に報道され、蝉もガンガン鳴いていましたね。
私が勤める会社でも4Qへ突入しようとしております。
私が勤める専門商社は翌年の3月末のみが決算なのでそこまで多忙とはなりませんが、新年の1Qである1~3月になって慌てるような事態が発生した場合、取返しが効かなくなります。そういった意味では4Qに如何に前倒しで業務を取組むかが勝負となってきますので、精神的にはそこそこプレッシャーが掛かります…
前置きが長くなりました。今回は米国市場に於ける『10月は通年ボラリティが高くなる』という説について紹介したいと思います。
【10月は通年、ボラリティが高くなると言われております】
上記のグラフから読み解くと、『1987年~2008年の間でボラリティの統計を分析した結果、Oct=10月が1.4%超と最も高くなる傾向である事が分かった』という内容です。
平均値が1.1%よりやや下ですので、1.4%超は突出して見えますね。
では、そもそも何故10月は株価が上下動(高ボラリティ)となるのでしょうか?
過去から語り継がれている事で多くを占めているのは、『世界恐慌とブラックマンデー
』に端を発していると言われております。
世界恐慌
世界恐慌は1929年10月に最初の大暴落を起こし、世界同時株安を引き起こしました。
歴史の授業でも触れるくらい、有名な事柄ですね。
ブラックマンデー
もうひとつがブラックマンデーです。
1987年10月19日にNYダウが22.6%下落し、1日での下げ幅では世界恐慌の時を抜いて当時歴代最悪と記録されております。
リーマンショック
さらに、記憶にも新しいリーマンショックが2008年10月に発生してしまいます。
10月6日からじりじりとNYダウが下落し、10月27日に下げ幅のピークを迎えてしまいました。
私も社会人2年目でしたが、その時従事していた仕事が『経営者や富裕層を相手にした商売』でしたので、ぱったりと客足が途絶えたと体感しました。
当時の私は、『リーマンショック?何それ?』でしたが、間接的に自身の身に降りかかって初めて事の重大さに気付いたと記憶しております。
企業の決算
過去の歴史的事実以外にも、企業の決算月が関係している事も見逃せません。
9月で3Q決算の企業が米国では大多数で、決算後の4Qから売りが一巡を始める…という流れがどうしても多くなります。
【まとめ】
歴史的な事実・決算の絡みが関係し、機関・個人投資家へ精神的なマインドの要素も加わると、市場は通年通り下落相場へと走ると容易に予想出来ます。
終末論ではないですが、市場は出し抜けない・10月は相場が下がるもの、と心に戒め投資活動へあたるべきと考えております。
長期投資においては決して狼狽売りなどせず、むしろ資金にゆとりがあるなら下落相場へ追加投資も検討しても良いのではないでしょうか。
落ち着いて相場の方向性を見極め、未来の利益を構築する事に注力していくべきと考えております。
最後までお読み頂き有難う御座いました!